ハトだって空を飛ぶ

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イリー・エスプレッソ粉(デカフェ)

寝る前にコーヒーを飲むのはよくないとされている。コーヒーに含まれるカフェインで入眠できなかったり、利尿作用でトイレに起きるハメになるからだ。たとえ寝たとしても眠りが浅くなってしまう。

だったらコーヒーなんか飲まなければいいのだが、どうもそうはいかない。薬理作用だけでなく心理的な作用もあるからだ。飲まないとイライラしたり、作業の効率が悪い気がする。

特に何かを書くときにはコーヒーが必要になる。作家は「珈琲だけが、想像力ゆたかなこの労働機械の活動を再々うながす黒い油であった」だの、コーヒーを飲めば「ウィットはたちまち成り、用紙は名文に充ちてしまうであろう」と言っているし、数学者のアルフレッド=レニーは「数学者はコーヒーを定理に変える機械だ」と言っている。

そこで人類はカフェインを恐れずにコーヒーを飲めるように、コーヒーからカフェインを抜き取ることを考えついた。健康上の問題だけでなく、白色人種の中には遺伝的にカフェインの代謝が苦手な体質の持ち主がいるらしく、カフェインレスの需要はそれなりにある。

今回買ったカフェインレスはイリーのエスプレッソ粉だ。ダークローストを飲んだから味の比較がしやすい。

 

illy(イリー) エスプレッソ粉 デカフェ 250g

illy(イリー) エスプレッソ粉 デカフェ 250g

 

 

これは超臨界二酸化炭素を使ってカフェインを除去しているようだ。新しい方法のようで、利便性が高ければ安全性も高いという優れた方法である。

まず封を開けて気付いたのは粉の色の薄さだ。普段から深煎りの黒に近い色のコーヒー粉を使っているから、少し変な感じだ。匂いも少し腑抜けた感じが否めない。

エアロプレスで淹れて飲むと、味は苦味が弱く酸味を強く感じられた。カフェインは苦味成分の一つだから苦味が薄いのは当たり前である。好みではないがコーヒーとして飲める味だ。どことなく二番煎じをした気分で空しいような気もするが。

さて肝心のカフェインレスの効果だが、あまり感じられなかった。いつも朝と寝る前によくコーヒーを飲んでいて、寝る前のコーヒーをカフェインレスに置き換えた。しかしもう体はカフェインを摂って寝るのに慣れたようで、コーヒーを飲んでも平気で寝てしまう。

Androidアプリの睡眠計に至ってはここ最近の深い眠りが減っているとすら報告している。これは最近の睡眠の摂り方が悪いのが原因だと考えられ、デカフェの恩恵は感じられない。

効果が感じられないとなると、わざわざ味が悪いデカフェを飲む理由はない。恐らくデカフェのリピート購入はしないだろう。やはりいつものコーヒーが一番いい。