ハトだって空を飛ぶ

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Porter Robinson & Madeon - Shelter

Porter Robinsonはアメリカの若きDJだ。彼は日本文化が好きだそうで、作曲のきっかけはDDRらしく、日本のアニメを見ているともTwitterで書いている。

ShelterはPorter RobinsonとMadeonの合作で、先にMadeonが公開していた。若い二人のコラボで素晴らしいと思った。もうとっくに組んでそうだと思ったが、これが始めてのようだ。

曲自体は落ち着いた感じでTropicalさを感じられる。加工されたボーカルもある。個人的には好きだ。

そしてShelterのMVがPorter Robinsonから公開された。

 


Porter Robinson & Madeon - Shelter (Official Video) (Short Film with A-1 Pictures & Crunchyroll)

 

驚いたことにアニメだ。しかも日本語。外国人のエセ日本語ではなく、日本人の声優のちゃんとした日本語である。アニメ制作も日本のようだ。凄いと思った。

ちゃんとPorter Robinson原案のストーリーもあるようで、動画の概要欄にある。

 

Shelter tells the story of Rin, a 17-year-old girl who lives her life inside of a futuristic simulation completely by herself in infinite, beautiful loneliness. Each day, Rin awakens in virtual reality and uses a tablet which controls the simulation to create a new, different, beautiful world for herself. Until one day, everything changes, and Rin comes to learn the true origins behind her life inside a simulation.

 

拙い英語だけどちょっと和訳してみよう。

 

「シェルター」は未来的なシミュレーションの中に完全にたった一人で終わらない、だけどすてきな孤独に暮らす17歳の少女、凜の物語である。日ごとに凜はバーチュアルリアリティの中で目覚めてはシミュレーションを操作するタブレットで自分自身のために新しくて美しい別の世界を作り上げる。ある日、凜が仮想世界に秘められた真実に触れ、何もかも変わってしまうまでは――。

 

こんな感じだろうか。なるほど、なるほど。

何のことかさっぱりだとしても、MVを見ればすぐに理解できると思う。特に察しのいいオタクならすぐに分かるだろう。

ついでに歌詞も訳してみよう。拙い英語で。

 

i could never find the right way to tell you

have you noticed i've been gone?

cause i left behind the home that you made me

but i will carry it along

 

mm it's a long way forward

so trust in me

i'll give them shelter like you've done for me

and i know i'm not alone

you'll be watching over us

until you're gone

 

when i'm older i'll be silent beside you

I know that words are not enough

and they won't need to know our names or our faces

but they will carry on for us

結局ちゃんと貴方に伝えられなくて

いなくなった事には気がついた?

だって私はここに取り残されてしまったから

だけど、私はなんとかやっていくよ

 

えっと、長い道のりになりそう

だから私を信じて

貴方が私にしたみたいに私も誰かを守ろうと思うの

私は独りぼっちじゃない

消えちゃうまでは貴方が見守ってくれてるから

 

時間が来たら、静かに貴方の元に行くでしょう

言葉じゃ言い尽くせないことは知ってる

誰も私たちの顔や名前を覚えてなくたっていい

ただ、あの人達が救われれば

 

なんか円環の理を感じられる。気のせいだろうか。

イカの塩辛(白造り)

イカの塩辛が嫌いである。あの独特の臭いがダメだ。ついでにあの赤い姿が人間の臓物かその内容物に見えてしまって食べられない。

なら白ければどうだろう。あの赤はワタ、内臓が原因である。入れなければいい。

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あった。九州の塩辛だ。白造りというジャンルのようで、身と塩と調味料だけの塩辛だ。

鼻を近付けてもあの独特な臭いはしない。代わりにゆずの風味が臭みを取り去って爽快だ。

味はイカのするりとした食感とうま味を伴った塩気だ。それにゆず風味であっさりとしている。

しかし、これは塩辛と言えるのだろうか。普通の塩辛、つまりワタを入れる塩辛は微生物と共に内臓に含まれるタンパク質分解酵素でも発酵が進む。となるとこの白造りの塩辛は何らかの微生物が働いているだけだ。ただの塩漬けと変わらない気もする。

惜しむらくはこの塩辛の保存期間だ。解凍した後は冷蔵で5日以内に食べる事が推奨されている。確かに塩分濃度は低いだろうからすぐに悪くなるだろう。

本来の塩辛の塩分濃度は10%だ。低塩分塩辛は正規の塩辛ではないので間違っても常温保存などしてはいけない。過去に塩辛で腸炎ビブリオの集団食中毒が発生している。

自家製ソーセージを作ろう

ソーセージを作ろう。なぜならソーセージが好きだからだ。決してやましい気持ちではない。

作り方は単純明快で、練った挽き肉を腸に詰め込めばとりあえずソーセージになるだろう。しかし挽き肉はともかく、腸なんて売っているのだろうか。

手作りウインナー用 天然羊腸4m 肉1kg詰め用

手作りウインナー用 天然羊腸4m 肉1kg詰め用

 

Amazonで売っている。値段も手頃である。早速買った。

では次にどうやって詰めるのか。ハンドルを回すとニュルニュルとソーセージが伸びる機械のイメージだが、自家製だからここは原始的に行こう。

そう、絞り袋だ。生クリームを絞るみたいに練った肉をひり出す。

ところでソーセージ、フランクフルト、ウィンナーなどと色々な呼び方があるが、何がどう違うのだろうか。

まずソーセージというのは挽き肉を動物の腸に詰めた食品の総称である。フランクフルトやウィンナーはソーセージのジャンル名である。ウィンナーは羊の腸を、フランクフルトは豚の腸を使ったソーセージだ。因みにボロニアは牛の腸のソーセージになる。

また、人工のケーシング*1も使われるが、その場合は太さによって決まる。細い順にウインナー、フランクフルト、ボロニアになる。

今回作るのは羊の腸だからウインナーソーセージである。早速作っていこう。

 

材料

  • 豚挽き肉 1kg
  • 羊腸 4m
  • 牛乳 200ml
  • 塩 10g前後
  • ハーブやスパイス 適量

 

豚挽き肉を大きなボウルに入れ、味を調整しながら練っていく。この時に気を付けるべきなのは肉の温度上昇だ。今回はボウルの下にアイスノンを置いて対処した。

ハーブやスパイスを適量などと書いたが、とてもその程度で片付けられるような量ではない。

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これは初期投入で、後に更に追加する事になった。肉の臭みをかき消す為にかなり入れる。パプリカやオレガノやバジルなど、フライドチキンを作る時に使ったハーブやスパイスを活用した。

ちょっと取っては電子レンジでチンして味見しつつ目的の味に近付けていくといいだろう。オレガノとこしょうとガーリックソルトが味の鍵を握っているように感じた。

実験的に肉の半分は保存料・発色剤として硝酸カリウムを加えようかと考えたが、肉1kgあたり0.07gという計量の難しさから断念した。段階希釈でもすればいいが面倒だった。というか、せっかくの自家製ソーセージなのに食品添加物を加えたら台無しな気もする。

牛乳は肉を練りながら少しずつ加える。全体が白っぽくなるまで練ったら腸の準備をしよう。羊の腸は塩漬けになって届く。適当に解いて使う分だけ水に浸けて15分ぐらい塩を抜く。今回は全部使ってしまったが、余った腸は塩漬けのまま冷蔵保存する。

塩抜きをしている間に絞り袋の準備をする。口金と袋を合わせ、中に肉を入れていく。袋の半分ぐらい入れたら、この時点で肉を少し絞り出す。口金に空気を残さないようにするためだ。

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塩抜きが終わるとこんな感じだ。絡ませないように気を付けて欲しい。臓器で細いから慎重な気持ちになってしまうが、思ったよりはずっと頑丈である。ゴム風船と同じように扱える。

腸を1mぐらいの長さに切り、絞り袋の口金へ蛇腹に装着していく。ここがなかなか難しかった。特に入口を見つけるのが最難関だ。しかし一度成功すればコツを掴めると思う。

口金に腸を装着したら端を縛り、いよいよ充填していく。利き手で袋を絞りながら反対の手で送り速度を調整しながら生成されたソーセージを整理していく。ここも難しい。右手と左手の連動がものをいう。

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これが初回だ。見て分かるように歪んでいて、充填率が低くふにゃふにゃだ。失敗である。

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2回目。少しは良くなった。

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3回目。かなり良くなったと思う。

これで生ソーセージの完成だ。生だから保存は全く利かない。低温調理器で加熱処理をしても良かったが、今回は見送った。早速生ソーセージを食べてみよう。

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茹でてからオーブントースターで焼き目を付けた。味が逃げてしまった気がしたので、茹でたのは失敗だったかもしれない。

生ソーセージをフライパンで焼くのはオススメされていない。腸が破けて張り付いて滅茶苦茶になるようだ。オーブンでグリルにすべきである。

色が白っぽいのは発色剤を使っていない証拠である。これが本来のソーセージの色だ。

味はいい。塩気や香辛料の調整が上手くいった。ソーセージに特有のパリッとした食感もある。

ただ、これはそのまま食べて美味しいソーセージだ。おつまみやご飯の友にするにはもう少し塩を加える必要があるだろう。香辛料も更に加えて良かったかも知れない。

前にベーコンを作った時のスモークウッドが余っていたから、作ったソーセージの半分は燻製にした。

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乾燥させていないので2時間ぐらい燻した。燻して加熱もされているだろうから、少しは保存できるだろう。明日には早速食べてしまうつもりだが。

概ね成功と言えるソーセージ作りだったが、少し問題がある。それは袋を絞るのにかなり力が要ることだ。握力は40kg以上あるが、それでもキツいと感じた。絞る圧が足りなければ充填率が低くなるので全力である。お陰様で手が痛い。

*1:ソーセージの皮のこと